今月のイベント何着て行く?
WHITE LABEL_JUL編

Text: KEISUKE KAGIWADA
Photo: ATSUSHI IKEDA, RYUTA ARAKAKI(CASK)

暑すぎるからといって、部屋の中にこもっているのはもったいない。今月も街では楽しいイベントが盛りだくさんです。「今月のイベント何着て行く?」では、アクアスキュータムのアイテムを纏って足を運びたい、注目の新作映画や展覧会を毎月ご紹介。ホワイトの7月編は、チェックシャツドレスと『平間至展 写真のうた -PHOTO SONGS-』を取り上げます。

 1963年、宮城県塩竈(しおがま)市にある写真館の三代目として、1人の男児が産声を上げました。その名は平間 至。家業を継ぐことに背を向け、フリーの写真家として活動を開始した彼が、注目を集めるきっかけとなったのは、数々のミュージシャンを撮影した写真集『MOTOR DRIVE』。以降、”ロックな写真家”として、現在に至るまで一線で活躍し続けています。

 そんな平間の展覧会『平間至展 写真のうた -PHOTO SONGS-』が開催中。彼の地位を不動のものにしたタワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE.」キャンペーンや、CDジャケットのために撮影された膨大なアーティストのポートレート群を筆頭に、初期作品からライフワークとして撮り続けているダンサー・田中 泯の「場踊り」シリーズまで、30年以上に渡る彼の活動を「写真と音楽」という切り口で振り返ります。

 「音楽が聴こえてくるようだ」としばしば表現される平間の生み出すポートレート写真は、躍動感にあふれていて、圧倒せざるをえません。と同時に、平間は被写体によって、自由自在に撮り方を変化させているようにも見受けられます。それは彼が被写体それぞれが持つ個性を写し取ることにこそ、力点を置いているからなのでしょう。

平間が数十年以上にわたって手掛けている「NO MUSIC, NO LIFE.」キャンペーンの写真は必見。その他、大学時代に制作した課題作など、初公開のものも多数展示されています。(左)平間至 《あいみょん》 「NO MUSIC,NO LIFE.」2020年 8月-10月 ©ltaru Hirama、(右)平間至 《勝手にしやがれ&オダギリジョー》 「NO MUSIC. NO LIFE.」2006年 10月 ©ltaru Hirama

 

平間至展 写真のうた -PHOTO SONGS-

期間_2023年7月8日(土)~8月23日(水)

開場時間_11:00〜20:00(入場は閉場の30分前まで)

場所_ヒカリエホール ホールB(東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ9F)

休館日_無休

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_hirama/

 ”自由”といえば、WHITE LABELのアイデンティティをあわらすクラブチェックは、メンズやウィメンズとは異なり、デザインの自由度が高いのをご存知でしょうか。今季の注目アイテムであるこちらのチェックシャツドレスも、ブラウンの一部がストライプになっているのがポイント。ボタンの開閉が可能なので、着こなし方も自由自在です。着方によっては真夏のロックフェスでも大活躍しそうですが、まずはこの写真展でロックな気分を高めてみてはいかがでしょうか。

清涼感ある素材とロマンチックなデザイン

 チェック生地は、プリントではなく、デザイン自体が織り込まれたジャガードで作られたもの。WHITE LABELのクラブチェックをベースにしながらも、今季はブラウン部分がストライプラインにアップデートされた、ニュアンス感のあるチェック柄になっています。

 生地は62%とコットン多めで肌触り抜群ながら、28%キュプラと10%のポリエステルの微光沢によって、大人のエッセンスも盛り込まれています。また、シアーで涼やかな生地ではありますが、吸水速乾性に優れたキャミドレス付きなので、透けすぎる心配もないのが嬉しい。

 胸元には目を引く赤のクレストを刺繍。もともとWHITE LABELのクラブチェックに入っている赤のペンから着想を得ています。前後の首元には見頃に動きが出るようギャザーを寄せ、ロマンチックな印象に。すっきりとしたシルエットは、加工の最終工程で強めのプレスをかけ、表面の凹凸をコントロールすることで実現しました。また、首のギャザーの調節や、ボタンの開閉が可能な仕様になっています。着丈113cmなので、ボタンを全て開けて羽織ってジレ風に着こなしたり、ワンピースの下にパンツをレイヤリングしたり、雰囲気を変えながら着まわし可能な一着です。

ニュアンスチェックシャツドレス [5023216019-39] ¥39,600

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