今月のイベント何着て行く?
WOMEN_JUL編

Text: KEISUKE KAGIWADA
Photo: ATSUSHI IKEDA, RYUTA ARAKAKI(CASK)

散歩が楽しい季節がふたたびやってきました。燦々と降り注ぐ太陽を浴びたい気分が、むくむく湧き上がってきていませんか? 「今月のイベント何着て行く?」では、アクアスキュータムのアイテムを纏って足を運びたい、注目の新作映画や展覧会を毎月ご紹介。ウィメンズの7月編は、チェックブラウスと『デイヴィッド・ホックニー展』を取り上げます。

 デイヴィッド・ホックニーの絵画作品ほど、夏にぴったりなアートもありません。実際、アメリカ西海岸の陽光が燦々と降り注ぐプールの水面やスプリンクラーの水しぶきを描いた、ホックニーのシグネチャーといえる作品群は、この季節ならではのプレイフルな瞬間がポップな色彩感覚でキャンバスに刻みつけられているんですから。『デイヴィッド・ホックニー展』は、そんな彼の60年以上にわたる画業を振り返る大規模個展。’60年代から描き継がれたアメリカ西海岸の風景画はもちろん、’80年代以降に取り組むようになったフォトコラージュ、それから近年のiPadドローイングを取り入れた作品まで、日本初公開作を含む120点以上が一同に会します。

 中でもとりわけ目を引くのが、本展が世界初公開だという2021年に描かれた自画像。2021年に描かれたというこちらは、本展が世界初公開作です。カラフルなチェックのスーツに、チェッカーフラッグのネクタイを締めた彼の姿は、チャーミングのひと言。ホックニーといえば、上品でありながら遊び心を忘れないファッションでもお馴染みですが、そのセンスは80歳を過ぎた今も健在のようです。

日本では27年ぶりとなる大規模な個展

 

デイヴィッド・ホックニー展

期間_2023年7月15日(土)〜11月5日(日)

開館時間_10:00〜18:00

※サマーナイトミュージアムの日(7/21・28、8/4・11・18・25)は10:00〜21:00

(入場は閉館の30分前まで)

場所_東京都現代美術館 企画展示室 1・3F(東京都江東区三好4-1-1 ※木場公園内)

休館日_月曜日(7/17、9/18、10/9は開館)、7/18、9/19、10/10

https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/index.html

 そんな『デイヴィッド・ホックニー展』に着て行きたいのは、このブラウス。ブランドのアイコンでもあるクラブチェックが、どこか自画像のジャケットのチェックを彷彿とさせるからに他なりません。また、一見するとシンプルなデザインですが、後ろ見頃にはねじりピンタックを施していたり、優しい印象のパフスリーブを取り入れていたり、ディテールは遊び心で溢れています。シアーな素材なので着心地も涼やかなこのブラウスを身に纏い、ホックニーの世界に足を踏み入れれば、今年の夏は最高になること間違いなしです。

アイコニックなチェック柄とフェミニンなディテールの融合

 アイコニックなクラブチェックで作ったオリジナル生地を使用。チェックのパターンにブラックのペンが入っているのが、今季ならではのポイントです。シンプルな前身頃とは異なり、後ろ身頃にはねじりピンタック(ピンタックを反対方向に倒してミシンをかける手法)によって、特別感を演出してくれます。

 裾はスクエアカットを採用。インとアウト、どちらの着こなしでも様になります。また、左裾にはブランドのクレストが入っており、控えめながら存在感を放ちます。

 素材は縦糸にポリエステル強撚糸、横糸にコットンとリネンを使用し、清涼感あるシアーな印象に。ポリエステルも含まれているので扱いやすい上、天然素材のリネンは1本1本太さが違うので、ムラ感のある自然な風合いに仕上がっています。

 また、大きなインバーテッドタックの入った、ボリュームのあるパフスリーブも特徴のひとつ。フェミニンな印象をもたらしてくれるデザインです。

シアークラブチェック [5003220147-39] ¥34,100

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