今月のイベント何着て行く?
MEN_MAY編

Text: KEISUKE KAGIWADA
Photo: ATSUSHI IKEDA, RYUTA ARAKAKI(CASK)

GW後半戦はもう目と鼻の先。「今月のイベント何着て行く?」企画では、アクアスキュータムのアイテムを纏って足を運びたい、注目の新作映画や展覧会を毎月ご紹介。メンズの5月編は、ハリントンジャケットと映画『アルマゲドン・タイム』を取り上げます。

 映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』の舞台は、1980年代のニューヨーク。白人の中流家庭で生まれ育った12歳のポールは、教育熱心な両親や、良き理解者である祖父に囲まれながら穏やかに暮らしていました。しかし、通っている公立学校で黒人生徒ジョニーと出会い、ポールの人生はにわかに動き出します。悪ガキ同士たちまち仲良しになった2人は、ほんの出来心で犯した過ちをきっかけに、岐路に立たされてしまうのです。

 かくして、世界にはびこる不平等さを思い知らされるポールはしかし、不条理な世の中のルールを丸ごと受け入れて大人しくするわけではありません。芸術家を目指すと決意した彼の表情は、秀でた才能を武器に世の中をサバイブしてやろうという気概が漲っているからです。そんなほろ苦くてかけがえのない青春の1ページを活写したのが、『アルマゲドン・タイム』です。印象的なタイトルは、UKパンクバンド・THE CLASHの同名曲が由来。ウィリー・ウィリアムスというレゲエミュージシャンによる曲のカバーです。劇中でも流れるその曲は、1980年代という時代の空気感を彩ると共に、その後ポールが歩むであろうパンクな生き様も予感させます。

監督&脚本を務めたジェームズ・グレイの実体験に基づく自伝的作品

監督:ジェームズ・グレイ 出演::バンクス・レペタ、アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンス、ジェレミー・ストロングほか

©2022 Focus Features, LLC. 配給:パルコ

 

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像

期間_2023年5月12日(金)~終了日未定

https://www.universalpictures.jp/micro/armageddon-time

 そんな本作を観るならぜひ着て行きたいのが、アクアスキュータムで形を変えずに毎シーズン販売している定番アイテム、ハリントンジャケット。なぜなら、THE CLASHのメンバーも、同じようなスタイルのジャケットをしばしば羽織っていたからにほかなりません。今シーズンの特徴は、ポルトガルの老舗生地メーカー「パウロ・オリベイラ」社による、縦横ストレッチのあるリネン混のシアサッカー生地を使用していること。凹凸のある生地はクリスピーな肌触りが気持ち良く、これからの季節にぴったりです。もちろん、オーセンティックな英国紳士的カジュアルにも合いますが、『アルマゲドン・タイム』を観に行くときは、THE CLASHになった気分で少し崩して着たいところ。そうすれば、より映画の世界を楽しめるかもしれません。

日常使いしやすい生地と機能性

 凹凸感のあるシアサッカーは、機能性や耐久性に優れた生地を数多く展開し、紡績から仕上げまでを一貫して担う生地メーカー「パウロ・オリベイラ」のものを使用。肌との接地面が少ないため、夏に着用しても暑苦しさがありません。同素材でトラウザーもあり、セットアップとして着ることも可能。

 また、襟がダブルカラーになっているのもポイント。首に沿う着心地のいい仕立てになっています。内ポケットが付いているので手ぶらで出かけるのに便利な上、ダブルジップ仕様だから取り出すのにも手間取らずに済み、日常使いもしやすく、スマートな着こなしが叶う一着です。

HARRINGTON JACKET [2203212014-39] ¥77,000

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