今月のイベント何着て行く？
WOMEN_MAY編

　フランスの北西端に位置するブルターニュ地方。今やバカンスの人気スポットとして知られるこの場所が、19世紀末から20世紀初頭にかけて、数多くの芸術家たちを虜にしていたことはご存知でしょうか。実際、クロード・モネからポール・ゴーガン、意外なところでは黒田清輝までもがこの地を訪れ、目にした風景を作品に残しています。『憧憬の地 ブルターニュ　―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷』は、そんなブルターニュと芸術の関係性を紐解く展覧会です。

　約160点に及ぶ展示作品を見ていると、こんなにも多くの芸術家たちがブルターニュに魅了された理由がよくわかります。少なくとも、この地に息づく豊かな自然とケルト神話がもたらす異郷性は、大きな魅力のひとつだったに違いありません。例えば、ブルターニュの名を美術史に刻印した立役者、ゴーガンの「海辺に立つブルターニュの少女たち」や「ブルターニュの農婦たち」には、自然が織りなす風景の中に民族衣装を着た人々が描かれ、エキゾチズムが感じられます。

　こんな展覧会にぴったりなのは、オリジナルプリントのクラシカルなペイズリー柄が美しいワンピース。上品な曲線とエキゾチックな草花をモチーフにしたペイズリー柄は、時に生命力や霊魂とも結びつけられる神話的なイメージの模様でもあるからです。涼しげなブルーのペイズリーを白いリネン混のベースにあしらったこのワンピースは、ふんわりとドレープを描くAラインシルエットが特徴。爽やかさが際立つデザインになっているので、身に纏うだけで初夏のウキウキ感が味わえそうです。

　かつて詩人の萩原朔太郎は「ふらんすへ行きたしと思へども／ふらんすはあまりに遠し」と詠みました。格段に交通の便は彼の時代より良くなりましたが、日本人にとってまだまだフランスは遠い存在。けれど、このワンピースを着て『憧憬の地 ブルターニュ』に足を運べば、初夏の南仏を少しだけ近くに感じることができるに違いありません。

　衿ぐりの前部分にスリットが入った、脱ぎ着がしやすい“かぶりのワンピース”仕様。ゆったりしすぎない110cmの丈、そしてストンと落ちるシルエットのフレンチスリーブが、すっきりとしたラインに見せてくれます。

　素材はシワになりにくいポリエステル65%、吸水性に優れた麻35%のハイブリット生地を使用。その為、耐洗濯性がある上、麻が生地にシャリ感をもたらしています。

　大きめの配置でインパクトのあるペイズリー柄は、ブランドが長年使用する伝統的なデザイン。これまでは多色使いが主流でしたが、今季は1色のみのパターンになっており、大人のシックな印象に仕上がっています。

　ベルトループは細い紐になっているので、ベルトを使用しないスタイルでも目立つことがなく、ベルトの有無の2wayを楽しむことができます。また、共布素材のベルトの両端には、ゴールドのDカンが付いており、Dカンの重みが落ち感を演出するので、軽く結ぶだけでこなれた感じとさりげない高級感を出すことができます。こちらのブルー以外に、ブラウンのカラーも展開。