今月のイベント何着て行く?
MEN_APRIL編

Text: KEISUKE KAGIWADA
Photo: ATSUSHI IKEDA, RYUTA ARAKAKI(CASK)

さぁ、散歩が楽しい季節の到来です。新企画「今月のイベント何着て行く?」では、アクアスキュータムのアイテムを纏って足を運びたい、注目の新作映画や展覧会を毎月ご紹介。メンズの4月編は、「TEC.3」のセットアップと「へザウィック・スタジオ展:共感する建築」を取り上げます。

 今年、東京の麻布台に新たな商業施設がオープンします。「麻布台ヒルズ」と名付けられたその建築の低層部を手がけたのは、ヘザウィック・スタジオ。1994年、トーマス・へザウィックによってロンドンで設立されて以降、話題作を生み出し続ける世界屈指のデザインスタジオです。そんな同スタジオの日本初の展覧会「へザウィック・スタジオ展:共感する建築」が開催中。主要プロジェクト28件が一堂に会する展覧会です。

 ヘザウィック・スタジオの仕事は、まず遊び心溢れる斬新なデザインが目を引きます。しかし、展示を見ると、どうやらただ意匠だけを追求しているわけではないようです。例えば、セクション「みんなとつながる」で紹介される「グーグル・ベイ・ビュー」では、人々がナチュラルに交流できる開放的な空間づくりを目指していたことがよくわかります。デザイン性だけでなく、使う人に配慮した機能性ある工夫も凝らすことで、魂を吹き込みます。それこそが「ソウルフルネス」を創作哲学に掲げる、ヘザウィック・スタジオの方法論なのです。

「グーグル・ベイ・ビュー」のスケールモデル。グーグルが定めた3つのテーマ(イノベーション、自然、コミュニティ)を軸に設計

ヘザウィック・スタジオとビャルケ・インゲルス・グループ 《グーグル・ベイ・ビュー》2022年 カリフォルニア州マウンテン・ビュー 展示風景:「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」東京シティビュー、2023年

撮影:古川裕也 画像提供:森美術館(東京)

 

へザウィック・スタジオ展:共感する建築

期間_2023年3月17(金)〜6月4日(日)

開館時間_10:00~22:00(最終入館21:00)

場所_東京シティビュー(東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階)

※会期中無休

https://www.mori.art.museum

 こんな展覧会に足を運ぶなら、「TEC.3」(COMPACT<簡潔>、CONVENIENT<便利>、COMFORTABLE<快適>の3つの要素を掛け合わせたアクアスキュータムのコンセプトライン)のセットアップがおすすめ。毎シーズンの人気アイテムですが、今期はリップストップという凹凸感のある素材を使用することで、一見するとクラシックなセットアップが、ほどよくカジュアルな表情に。その上、リップストップは超薄軽だから肩が凝らず、通気性も抜群。シルエットのパンツはシックなシルエットですが、ドローコードやゴムによるリラックス感ある仕様になっているので、セットアップと聞いて思い浮かべがちな窮屈さがまるでありません。単にデザインが優れているだけでなく、機能性もしっかり考慮されているこのセットアップは、ビジネスからアウトドアまで様々なシーンで活躍すること間違いなしですが、まずはへザウィック・スタジオの展覧会に着て出かけるのはいかがでしょうか。

 

柔らかく軽快な着心地にした素材選びとディテールの配慮

 リップストップが通気性抜群なのは、生地に穴が空いているため。ただでさえとても軽い生地なのですが、ジャケットは袖のボタン、見返し、肩パッドや芯を省き、さらなる軽量化を図っています。機能的にはかなりリラクシブですが、クラブチェック柄のラペルピンを付属するなど、ビジネスの場でも使えるシックな一面も。

 トラウザーのベルトループには、鍵をぶら下げるのに便利なDカン付き。また、ジップ付きのポケット「セーフティポケット」を採用しているので、バッグを持ちたくない日や、アウトドアにうってつけ。ジャケット、トラウザーともに家庭洗濯可能なので、汚れも気にせず着倒したい。写真のベージュ以外に、ネイビーも。

TEC.3 MICRO-RIPSTOP JACKET [2203207025-86] ¥60,500,

TEC.3 MICRO-RIPSTOP Trousers [2203244025-86] ¥28,600

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