17世紀にギャルの文化があったらねぇ
こんにちは、アン女王です。
わたくしのこと、みなさんはどう思われているでしょうか。あの映画(『女王陛下のお気に入り』)で描かれているように、傲慢かつわがまま極まりない、ツンデレっていうんですか? そんなイメージをお持ちではないかと思います。まぁ、実際その通りなんですよね。パーティの案内状は一番最初に来なければイヤですし、サラ(ジェニング。アン女王とは幼なじみで、後のジョン・チャーチル夫人)が、わたくしになにも言わずほかのお友達とピクニックへ出掛けた時なんて、3年もシカトしてしまいました。そう、わたくしは現在の世界でいうギャル気質が内角高めなんですよね。
だから、今でも渋谷へフワッとファッションチェックに降りていますし、音楽も最近の曲を聴いている感じなんですよね。1680年くらいとか、バロックがイケてる音楽でしたけど、それより20世紀後半の曲の方がアガるんで(好きです)。日本でアムロちゃん(安室奈美恵さん)が流行っていた時期、TLCやSWV、それからビヨンセが在籍したディスチャとか、USのR&Bガールズグループを猛烈聴いていました。感動したし、憧れましたが、それでもやっぱりスパイス・ガールズが出てきた時は、地元が同じなんで嬉しかった。UKやEUのグループって、R&Bやハウスなど音楽性もごちゃ混ぜ、というか流行っているものを受け入れる感じがあって、基本アゲな感じ。ファッションもギャルっぽくて、ちょっとチャラついたところが最高だったんですよね。オール・セインツやミー・アンド・マイとかもよかったなぁ。最近は(レディ)ガガ様やテイラー(スイフト)など、ソロギャルの活躍が目立ちますけど、またギャルグループが復活することを祈りながら、オーディション番組『Xファクター』で、カッコいい女の子たちの活躍をチェックしています。
それではみなさま、さようなら。
PLAY LIST 6
DJ・音楽ライター
渡辺克己
雑誌『BRUTUS』を筆頭に主に音楽に関する記事のライティング、企画・編集・監修を行うフリーランスの音楽ライター。また都内のクラブなどを中心にDJとして活動している。映画好きでもあり、“サントラ・ブラザース”という名義でDJ仲間である鶴谷聡平、山崎真央とともに映画と音楽にまつわる座談をBRUTUS.jpにて連載している